dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

換気が悪い部屋に一緒にいるとマスクを付けていてもうつる可能性がある

マスクをつけていても、会話や呼吸でも、小さな飛沫(エアロゾルとかマイクロ飛沫と呼ばれる)を放出しており、感染した人と感染していない人が一緒に2~3時間いると、うつす又はうつされる可能性がある

 

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エアコンには循環式エアコンと換気機能付きエアコンがある

   多くは循環式エアコンである。外気を取り入れながら冷暖房する換気機能付き      エアコンが、3密を避けるためには望ましい

 室内で新型コロナウイルスに感染する場合の感染ルートのひとつにエアロゾル(マイクロ飛沫)感染(対策は「3密」=密閉・密集・密接を避ける)がある。

 これから夏に向かい、室内をエアコンで冷やしながら、仕事・家族団らん・観劇などの時間が増えてくるだろう。

 そのエアコンには大きく二種類ある。現状、ほとんどは循環式で、室内の空気を冷房もしくは暖房しながら送風する方式であるが、これでは「密」を避けることが難しい。この室内の「密」の状態を避けるには、換気機能付きエアコンが望ましい。新しい空気(夏は暑く、冬は冷たい空気)を取り込んで冷暖房するため、大変効率が悪いエアコンではある。一方の循環式エアコンでも、こまめな換気(対角線上の窓やドアを開ける)をすれば、「密」を避けることが可能である。

 これまでの習慣で、ついつい部屋を閉め切ってエアコンを使ってしまうだろうが、換気ができていないということを意識して、積極的に換気しよう。換気して密を避けることで、感染させる、感染させられる可能性が、少しでも低くなるように意識しながら過ごすことが大事である。