dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授 dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授 ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。 2021-05-09 ■ 飲食店で、もし新型コロナウイルス感染者が発生しているとすると、無症状の期間(発症前の数日)に「密状態での数時間の空間共有」が原因では?

 

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大阪府のホームページで、2021年3月25日にこっそり追記されていた「<CO2センサー><マスク会食>等(図中の最後の行の赤字の部分)

 

  このCO2センサーを使って、積極的に換気を促すことは素晴らしい。実際にこれが大阪のどの飲食店でも実施されれば、時短営業など必要でなくなるだろう。

 「3密」を避ける対策の重要性、さらにWHOも重要視している「エアロゾル感染(マイクロ飛沫)」の対策として、「換気」や「CO2センサーで測定して、密の数値化をし密を避けることの必要性」が叫ばれて1年近くなる。

 しかし、大阪府はホームページに突然、この図に示したような説明をこっそり加えているだけで、その具体的な説明をしていない。実際、大阪府の飲食店では、このCO2センサーの存在も、もちろん使い方もあまり理解が進んでいないように思う。

 緊急事態宣言前に飲食店への「見回り隊」なるものが実施されていたが、アルコール消毒やアクリル板が主で、CO2センサーへの言及は徹底されていなかったようである。折角、高給で雇用したアルバイトメンバーなのに大変もったいないことである。本当に、改善する気があるのかな、と思ってしまう。

 緊急事態宣言で、飲食店には、繰り返し迷惑をかけているのであるから、きちんと対応して貰いたいものである。