dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

われわれウイルスの眼から見ると 一年遅れの東京オリンピック/パラリンピック開催はわれわれ子孫繁栄の絶好のチャンス

 IOCJOCともに、一年遅れでの東京オリンピックパラリンピック開催に、何としてもこぎつけるのだと頑張っていることが、われわれ新型コロナウイルスからは大変歓迎すべきことである。

 世界のアスリート・一般人・それぞれの国家の思いは一様ではない。むしろ、日本の、というより世界の安全・安心と社会生活の回復のためには、開催を強行するという選択肢は、絶対にないと思っている。

 これまでも、PCR検査・隔離の手段を用いて勝ち取った保証のもとで、いくつかの国際大会が開催されてきているが、オリンピック/パラリンピックとなると、参加する国・地域もそうであるが、参加人数の規模が全く異なる。このような世界の多方面から一堂に会する大会では、あらゆる病原体が持ち込まれる可能性が潜んでいる。なにも、われわれ新型コロナウイルスだけではなく、もっともっと重症の感染症を引き起こすウイルスや、まだ人間が知らないウイルスも世界にはイッパイである。ましてや、日本人は日頃からクリーン好きで、感染症とは縁遠い社会で暮らしている。だから未知の感染症には本当に弱い。

 われわれ新型コロナウイルスへの「切り札」と称するワクチン、日本での接種率はなんと、たったの1%!他人事ながら、心配になってきたなぁ。