dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

新型コロナ対策への意見がばらばら

 新型コロナ対策として、①飛沫感染対策(マスクなど)、②接触感染対策(手洗いや消毒など)、③エアロゾル感染対策(換気など: 室内で二人以上一緒にいる場合)の3つが推奨されている。
 
 最近になって、②については、ほとんどの場合にはそれほど重要ではないといわれるようになり、ほとんどが①の重要性を叫んでいる。③については、TVや新聞などで、時々伝えられている。ところが、その内容を見たり、聞いたりした人に確認しても、③についてはあまり理解されていないように思える。
 
 また、飲食店などでも以前から積極的に換気対策をしているところもあった。最近になって、大阪府も「換気」に言及している。しかし、まだ十分ではなく、大阪府からの「対策してますの承認マーク(もずやん)」を貼っている店でも、マスクと消毒薬でテーブルを拭いているなどだけで、換気については殆どが行われていない店も多い。実際、大阪府が雇ったアルバイトの見回り隊がどこを見たのか、呆れるばかりである
 
 新型コロナ対策①②③をきちんと守っている店も、そうでない店も、一律に、大阪府は営業時間短縮を迫っている。科学的根拠を何一つ示さずに、時短営業を要請したり、解除したり・・・これでは、「行政がわるい」という、ようやく増えてきた行政の愚策という意見に私も賛成である。