dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

緊急事態宣言の延長、ホンマ「やる気が出な~い」

ーーウイルスの眼から見れば、人間のやっていることはわれらの思うつぼやーー

 
 
大阪はどうなっているのだろうか?
 
自粛自粛で、「おうちで何かすることを見つけて、外に出かけないことが偉い」、って感じの社会になってしまった。
 
連休も明け、「もういい加減にしてよ、そろそろ感染者も減る頃では?」と思っていたら、何のことはない、ほとんど変わらず、緊急事態宣言が延長になってしまった。
 
今回の緊急事態宣言期間が3週間弱と聞いて、「最初の緊急事態宣言の時より短いのなら、まあしょうがないな」と思っていたのに、そのまま延期となってしまった。行政側の、一般の人の意識を逸らすテクニックばかりが上達し、対新型コロナ戦略が実って、感染者数はもちろん、死亡者数も確実に減ってきた、と言えるような状況にはほど遠い。
 
オンライン帰省にオンライン飲み会などなど、ほんとうに「やる気がでな~い」というのが本音というところだろう。
 
先進国のひとつに数えられ、G7メンバーでもあるわが日本。にも関わらず、新型コロナ対策として最重要課題のワクチン接種率が途上国並みか、恐らくそれ以下の状況に甘んじているのはなぜなんだろう。
 
 
高齢者へのワクチン接種の遅れどころか、予約で大混乱。それについて、ワクチン担当の河野大臣が「僕が間違っていました」と謝ったところ、評価が一気に上昇。確かに、多くの行政関係者で、まず謝るような人はいないので、びっくりした人が多かったようである。
 
いつも、「一丸となって。緊張感をもって」と言う割には縦割りのまま事を運んでいることが、一番の 
問題ではないだろうか。
 
一日もはやく、コロナ前の生活を取り戻し、やる気満々の日々を送りたいものだと思う今日この頃である。

 

今週のお題「やる気が出ない」