dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

われわれウイルスの眼から見ると:

  • 屋外にいるのに、どうして皆さんマスクをつけているの?

  • ひとりで車を運転しているときでもマスクをしていて笑ったわ

 

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屋外では、周囲の人から2メートル以上離れている場合には、マスクをはずしませんか?

 

 新型コロナウイルスに感染する感染ルートは、飛沫感染接触感染、そしてエアロゾル(マイクロ飛沫)感染である。

 

 特に、飛沫感染予防のために皆さんマスクをしていると思う。でも、屋外にいるときに、周辺のどの人とも、2メートル以上離れている場合には、マスクをつけている必要はないと思う。感染した人が1メートル先にいる場合は、マスクは必須である(図左)が、2メートル以上離れている場合には飛沫は届かないので不要である(図右)。エアロゾルという、小さな飛沫(マイクロ飛沫ともいう)であっても浮遊し、屋外では上空に飛散し、2メートル先にいる人に届く可能性は低い(図右)。

 

 ひとりで車を運転しているときも、ほとんどの人がマスクをしている。これは明らかにマスクをつけている意味が無い状況だと思う。

 

このような状況の場合には、思い切ってマスクをはずしませんか?

 

 高齢者にとって常にマスクをつけていることは、息がしづらくて結構なストレス。でも、やっぱり周りの眼が気になって、仕方なくつけているのかな?

 

 コロナウイルス出現からそろそろ1年半。「以前〇〇しないといけませんと言いましたが、〇〇する必要はないことが明らかになったので、もうしなくてもいいです」と周知することなく、「してはいけないこと」がどんどん積み重ねられている。もう世の中、すごく圧迫感があり、精神的に参っている人が増えているという。

 

 多くの研究や実験などの結果、不要になったと考えられることは、積極的に発信してほしい。「××はもう神経質に考える必要がありません」「▲▲は、不要です」などと。