dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授

ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。

われわれウイルスの眼から見ると:

欧米先進国を参考にすれば、新型コロナ対策にはワクチン接種を短期間に進めることが効果的であることは明らかであるが、日本はどうして早くしないのかな? まあ、われわれウイルスからすれば、日本という国は子孫繁栄に協力的? ワクチンの開発は、欧米先進…

緊急事態宣言の延長、ホンマ「やる気が出な~い」

ーーウイルスの眼から見れば、人間のやっていることはわれらの思うつぼやーー 大阪はどうなっているのだろうか? 自粛自粛で、「おうちで何かすることを見つけて、外に出かけないことが偉い」、って感じの社会になってしまった。 連休も明け、「もういい加減…

われわれウイルスの眼から見ると:

屋外にいるのに、どうして皆さんマスクをつけているの? ひとりで車を運転しているときでもマスクをしていて笑ったわ 屋外では、周囲の人から2メートル以上離れている場合には、マスクをはずしませんか? 新型コロナウイルスに感染する感染ルートは、飛沫感…

マスクの付け方が大事

マスクのつけ方が、新型コロナウイルスをうつす、もしくはうつされる割合を大きく左右する 感染した人と感染していない人が一緒に2~3時間いると、うつす又はうつされる割合はマスクのつけ方で左右される マスクを正しくつけると、屋内外での新型コロナウイル…

換気が悪い部屋に一緒にいるとマスクを付けていてもうつる可能性がある

マスクをつけていても、会話や呼吸でも、小さな飛沫(エアロゾルとかマイクロ飛沫と呼ばれる)を放出しており、感染した人と感染していない人が一緒に2~3時間いると、うつす又はうつされる可能性がある エアコンには循環式エアコンと換気機能付きエアコンが…

部屋に一緒にいる時は換気・空調が大事

マスクをつけていても、会話や呼吸でも、小さな飛沫(エアロゾルとかマイクロ飛沫と呼ばれる)を放出しており、感染した人と一緒に2~3時間を共有すると、うつる又はうつされる可能性がある 室内(オフィス、自宅、飲食店、飲み屋、デパート、博物館・美術館…

マスクをつけていても、会話でうつる又はうつされる可能性がある:

新型コロナウイルス感染は飛沫や接触だけではなくエアロゾル(マイクロ飛沫)感染ルートがあるので、”会話時間”や”密環境”に注意 マスクをつけての会話も安心できない ーー会話の時間が短いかどうか ーー換気設備のある部屋かどうか 新型コロナウイルスに感…

われわれウイルスの眼から見ると:

日本でもワクチン接種に向けて必死になってきているが、本当に予定通り進むのかなと疑問視している ーーわれわれウイルスの子孫繁栄という至上命令に対しては、今のところワクチンだけが大きな障害となるのでーー イスラエルと欧米各国からの報道にみられる…

dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授 dept24’s diary・生田和良・大阪大学名誉教授 ウイルスの目を通して、人間社会のウイルス感染症についてつぶやきます。 2021-05-09 ■ 飲食店で、もし新型コロナウイルス感染者が発生しているとすると、無症状の期間(発症前の数日)に「密状態での数時間の空間共有」が原因では?

大阪府のホームページで、2021年3月25日にこっそり追記されていた「<CO2センサー><マスク会食>等(図中の最後の行の赤字の部分) このCO2センサーを使って、積極的に換気を促すことは素晴らしい。実際にこれが大阪のどの飲食店でも実施されれば、時短営…

家庭内の家族団欒で、オススメの過ごし方

<p>今週のお題「おうち時間2021」</p> 家庭内で、新型コロナウイルスの感染が起こりやすいのは、感染していても、無症状の期間(発症前の数日)の家族団らんが原因では? 新型コロナウイルスに感染すると、からだの中でウイルスが徐々に増え始め、一定のウイルス量…

われわれウイルスの眼から見ると 家庭内で感染が発生しやすいのは、無症状の期間(発症前の数日)の家族団らんが原因では?

家庭内感染を防ぐには、換気が大事 できればCO2センサーで1000ppm以下を維持しよう 新型コロナウイルスに感染すると、からだの中でウイルスが徐々に増え始め、一定のウイルス量になると症状が現れる(ここまでの日数は人によって異なる。多くは1週間程度で…

われわれウイルスの眼から見ると 日本の感染者急拡大の一番の原因は、飛沫感染と接触感染にフォーカスした注意喚起ばかりで、換気が必要なエアロゾル(マイクロ飛沫)感染対策が遅れているからでは?

5月3日、5月5日の記事に引き続き、再度この周辺の人にうつしていない80%以外の、残りの20%(周辺の人にうつした人の割合)にフォーカスしたいと思います。 昨日の記事に用いた図(政府の専門委員会、厚生労働省の資料を元に、分かりやすい形に作り直したもの…

われわれウイルスの眼から見ると 日本の感染者急拡大の一番の原因は、飛沫感染と接触感染にフォーカスした注意喚起ばかりで、換気が必要なエアロゾル(マイクロ飛沫)感染対策が遅れているからでは?

5月3日の記事: 専門家のコメントや記事でよく伝えられている通り、われわれ新型コロナウイルスがうまく入り込んだ人間のほとんど(80%)は周辺の人にうつしていないそうで、感染者の多くはウイルス伝播貢献者ではないらしい。 あとの20%くらいの人が、周辺…

われわれウイルスの眼から見ると 感染者急拡大の一番の貢献者(いわゆるスーパースプレッダー)の存在とエアロゾル(マイクロ飛沫)による伝播ルート ――人間にこのことを知られるのが怖いーー

専門家のコメントや記事でよく伝えられている通り、われわれ新型コロナウイルスがうまく入り込んだ人間のほとんど(80%)は周辺の人にうつしていないそうで、感染者の多くはウイルス伝播貢献者ではないらしい。 あとの20%くらいの人が、周辺にいる人にうつ…

新型コロナウイルスの変異株とワクチン有効性のことが話題になっているーー われわれウイルスの眼から見ると、それは当然というか、問題になる変異株を生んでいくのはワクチン接種後のことですよ

最近、新型コロナウイルスのイギリス株、南アフリカ株、ブラジル株、さらにインド株など、メディアは次々と出現する変異株の話題で忙しい。これらの変異株の中には周囲の人にうつしやすい、重症化しやすいなどに加えて、最も心配されている、注目のポイント…

われわれウイルスの眼から見ると 新型コロナの急拡大でまん延防止等重点措置や緊急事態宣言が出されているなかで、一年遅れの東京オリパラを何が何でも実施するという政府の姿勢は、われわれウイルスからすると大変ありがたいーー

東京2020オリンピック(2021年7月23日~8月日)とパラリンピック(2021年8月24日~9月5日)の開催は、日本のあちこちで新型コロナウイルスの感染が拡大しているなか、難しいのではないかという意見が大半をしめている。ところが、安全を確保しながらの開催は…

われわれウイルスの眼から見ると 新型コロナウイルス変異株の出現で、またまた世間は大騒ぎ ―実はイギリス型の変異株はわれわれウイルスの子孫繁栄の戦略のひとつとして、高齢者よりも30代や40代をターゲットに―

最近のメディアは、新型コロナウイルスの変異株の話題一色になってきている。最初にイギリス株が出現し、次いでブラジル株や南アフリカ株なども出現してきている。 そもそもウイルスは子孫ウイルスをどんどん産生するのが仕事である。そのためには、感染を受…

われわれウイルスの眼から見ると 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、2002年に人間社会に出て行った先輩のサーズウイルス(SARS-CoV)と比べてどうなん?

SARS-CoVは、中国の広州出身といわれている。SARS-CoV-2は武漢出身で、同じ一族ではないかと思っていた。実際、われわれの遺伝子が詳しく調べられ、間違いなく一族であると判定された。その一族からは、もう1つの仲間がすでに人間社会に進出していた。MERS-…

われわれウイルスの眼から見ると 国産ワクチン開発に出遅れた日本はウイルスに寄り添う国なの?

世界では国産ワクチンがない国がほとんどであるが、日本もその中のひとつ。先進国と呼ばれる多くのでは、自前でワクチンを開発し、すでに実用化にこぎつけている。または実用化の目途を立てている。 日本は先進国のひとつであり、ワクチンメーカーや大手製薬…

われわれウイルスの眼から見ると 一年遅れの東京オリンピック/パラリンピック開催はわれわれ子孫繁栄の絶好のチャンス

IOC、JOCともに、一年遅れでの東京オリンピック/パラリンピック開催に、何としてもこぎつけるのだと頑張っていることが、われわれ新型コロナウイルスからは大変歓迎すべきことである。 世界のアスリート・一般人・それぞれの国家の思いは一様ではない。むし…

われわれウイルスの眼から見ると 2020年の始めから「三密を避ける」という標語がどこに行ってしまったのかと思う

われわれ新型コロナウイルスが、子孫繁栄のためにどのようにして人間社会に入り込んできたか、人間に知られるようになってきた。 まず、呼吸器に感染するインフルエンザと呼ばれているウイルスと同じように、「飛沫感染」である。確かにこれが主なうつり方だ…

新型コロナウイルスのうつり方はインフルエンザウイルスとは違う

新型コロナウイルスが世界中で感染拡大している。日本ではほぼ全員がマスクをし、こまめに手洗いをし、インフルエンザウイルスはじめ、ほとんどのウイルスや細菌の感染者は激減しているにも関わらず、この新型コロナウイルスだけは感染拡大の一途である。 こ…

ウイルスのうつり方はいろいろ

感染症を起こすウイルスは、次々と周辺の人にうつって行きます。 そのうつっていく感染の経路には、主として次の3つが知られています。 飛沫感染(たとえば、インフルエンザウイルスや風邪のウイルス) 空気感染(たとえば、麻しんウイルスや水ぼうそうウイ…